健康志向の人ほどご注意を!

2024.1.11

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健康維持のための行動が健康を害する

普段から健康を意識し、食事や運動、サプリの活用などを心がけていたり、これから健康のために何かを始めてみようと思う方も増えつつあります。

体質やストレスなどによって不調に陥りやすいという自覚がある方は、人一倍健康的な生活を心がけていらっしゃるかもしれませんね。




実は、そのように普段から健康を意識して様々な行動を行っている人にこそ、注意が必要な場合があります。

それは、行動する際に「~しなければ」と義務感のように感じていたり、「面倒だな」「本当はしたくないな」「頑張ってやらなきゃ」などのように嫌々ながら、自分に喝を入れて行動している場合です。




このような思考や在り方で行動する時、体内ではストレス物質が放出され、免疫系にダメージを与えることが分かっています。

行動することに、何かしらの苦痛が伴うと判断する思考体系であるため、苦痛系(苦痛系思考・苦痛系回路)と呼ぶ専門家もいます。

本来は健康維持や回復のために行うことであっても、どのような思考や在り方で行うかによって、病気の発症や悪化などを招くリスクが一気に高まります。




これは、日常生活のあらゆる行動に当てはまり、歯磨きや洋服選びなど些細なことから、睡眠や食事や仕事などの生きていく上で重要となる行動まで全てに影響します。


例えば「朝起きるのが面倒だけど、仕事があるから仕方なく起きて、仕方なく顔を洗って、仕方なくご飯を食べて、仕方なく仕事へ行って…」などの思考は、間違いなく苦痛系です。

このようなことを朝目が覚めてから、夜眠りに就くまで行い、しかもそれがほとんど毎日続くとしたら、免疫系にどれほど深刻なダメージが与えられるかは想像に難くありません。




健康志向で様々な工夫や行動をしている人は、普段自分健康のためにとっている食事やサプリ、習慣にしている事を、どのような思考や在り方で実践しているのか意識しなければ、健康増進どころか、体調不良や大病へのカウントダウンををしているだけになってしまいます。

本当に健康になりたいと願うのであれば、まずは自分がどのような思考や在り方で日々の行動を行っているかをチェックしていきましょう。



自分を承認出来ないという自分の課題

ここまで読んで、「どうしよう、苦痛系の沼にどっぷりはまっている」とご不安になった方はご安心下さい。

きちんと対処法はあります。




それは、苦痛系の反対である、報酬系を使うということです。

報酬系とは、行動することによって得られるメリットやご褒美などの報酬を設定する思考回路のことです。

これは行動する前に設定します。



例えば、以下のような感じです。

「朝起きるのが嫌だな」➡「起きるとおしいいコーヒーが飲める」

「ご飯作らなきゃ」➡「ご飯を作ると大事な家族に元気を与えることが出来る」

「面倒だけど、歯を磨かなきゃ」➡「歯を磨いたらスッキリして気持ちが良くなる」

「今日も仕事しなければいけない」➡「自分が仕事をすることが、誰かの笑顔に繋がる」



実際に報酬系の意識を継続していると、不平不満に飲み込まれることが少なくなったり、小さな幸せを感じられるようになったり、体調不良が改善したりすることがあります。



しかし、面倒で嫌だと思っていることに、メリットやご褒美なんて考えつかないよという方もおられるかと思います。

確かに嫌だという感情自体を無くすことは出来ませんが、思考を切り替えるということは、意識すれば可能です。

思考はただの癖ですから、何度も繰り返してるうちに、最初の頃よりも抵抗なく切り替えが出来るようになります。

思考はあなたが変えようとしなければ変わりません。

薬や食べ物が、直接あなたの思考を変えてくれるということはないのです。




どのような人でも、一日のうちに何万回も思考していると言われています。

その全てを報酬系に変えることは出来ませんが、大半の思考を苦痛系で占めるようになれば、それだけで生きてることが苦痛に変わってしまいます。

そのような意味では、あなた自身の人生を苦痛に変えるか、報酬に変えるかは、あなた次第なのかもしれませんね。






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