弱さを受け入れられることは強さ

2023.10.12

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私たち人間は、誰でも例外なく弱い一面を持っています。


その弱さというものは、あくまで主観的に感じているものであるため、これが弱さだと感じることには人によって違いがあります。


ある人にとって、弱さは甘えることかもしれませんし、別の人にとっては自分の意見を主張出来ないこと、また別の人にとっては臆病さや弱音を吐くことなのかもしれません。

このような弱さと捉えられる性質は、決して隠さなければならなかったり、あってはいけないようなものではありません。




それにも関わらず、多くの人は自分の弱さを恥じたり、隠そうとしたりします。


強いだけの自分であることは無理だと分かっていながら、それでも「強くあらねばならない」と自分を縛るようになるのです。


そして、時折顔を覗かせてくる弱さに蓋をして無視したり、弱さをやっつけるべき敵の様にみなし、強くあることに拘ろうとします。



しかし、蓋をされたり、目の敵にされた弱さは、自分の中から消えることはありません。


むしろ、歳を重ねるにつれて増幅することがあります。



「いい加減、私に気付いて!」という弱さからの再配達通知が頻回に届くようになり、心の中の蓋をこじ開けようとするような感じとも言えるでしょう。

それは、「隠したつもりになってるかもしれないけど、こんな一面も確かにあるの。認めなさいよ。」と自分自身に訴えかけてくるのです。




こうした自分の一面からやってくるサインに気付かず、受け入れられないでいる人は、表面上では強く見えていても、非常に脆かったり、不安定になる傾向があります。

弱さを取り繕うことに必死になり、自分の弱さに怯えながら過ごすのです。

一度弱さが表に出てきて他者に知られてしまったと思うと、それを隠すために相手を威嚇して破壊的な行動に走ることもあります。

これこそまさに、自分の弱さに怯え、さらなる弱さを生み出している負のループであることがお分かりいただけるでしょうか?



“強くあらねばならない”という思いによって作り上げられるのは、ガラス細工のような脆い偶像の強さでしかありません。

人は自分の弱さをありのままに認め、それも大切な自分の一部と受け入れることで、その弱さを活かす道を見つけれるようになることもあります。

それは、個性を活かすということです。


人は、自分の弱みを受け入れ、さらけ出すことに恐怖を感じやすい生き物です。

しかしその恐怖と向き合って、弱さを受け入れられた人は、安定しています。

人が求める本当の強さとは、自分の弱さを真に受け入れられることを指すのかもしれませんね。




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